純正部品が生産廃止になったカワサキ大型車タンクの再生を施工させていただきました。

目的は内部錆びの除去と、タンクキャップ部分オーバーフローパイプの交換です。手法は切開後に決める事にしますが、気になるのは当該タンクが全塗装直後だという事です。💦

FullSizeRender
IMG_5416
IMG_5414


画像は切開後、ワークへの攻撃性の低い重曹ブラストし、グサグサに錆びて詰まっていたオーバーフローパイプを切り落とし銅パイプをロウ付けしたところです。気密検査も合格しました。

クライマックスは溶接での再製缶です。黄銅でロウ付けしたオーバーフローパイプのすぐ横を溶接するため、ロウへの熱影響が懸念でした。オーバーフローパイプに窒素ガスを流しながら(蓄熱を避けるため)溶接しました。


IMG_5419


成功しました。底板の塗装は依頼者にて施工されるとの事ゆえ、これにて完成です。

一見バイクショップからの依頼で本来ならメリットゼロで断る一択の案件ですが、お困りの状況をお聞きした以上トライするしかない、と奮い立ったのは自分が多くの先輩諸氏から学ばせていただいた感謝でした。

たまにはええ事言うときまひょ。😁